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第3話 好きな人

唇を割って舌が入ってくる。 俺は拒まずに素直に受け入れて応えるように舌を絡めた。 正臣の手が太もも辺りをゆっくりと撫でている。 「やっ・・・ううん」 「感じるんですか?男に触られてるんですよ?」 正臣には話した方が良いのか・・・・・・。 「俺は・・・男に抱かれるの初めてじゃないから・・・・・・ううっ・・・」 正臣は俺の顔を見つめて驚いている。 「経験済みでしたか・・・優月。僕も優月と呼び捨てにします」 「抱くの嫌になったか?」 「いえ。少しだけ興味が湧きました」 少しだけと正臣は不敵に笑うとゆっくり顔が近づいてきて耳を甘噛みしてくる。 「あっ・・・。」 「気持ちイイですか?」 優しく囁かれる。 何故だ? 乱暴に扱えば良いのに今までの男達は俺を人扱いなんかしなかった。 ただの玩具。 正臣もそいつらと同じだと思っているのに今の俺に優しくしないで欲しい。 正臣が俺に触れるては優しくて悲しくなるくらいに・・・・・・。

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