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第4話 好きな人
耳からゆっくりと首筋に舌を這わせながらチュッと吸われた時にチクリと少しだけ痛みを感じた。
「正臣!」
「どうされましたか?」
「今のキスマーク付けただろ?見えるとこに後はつけるな」
「優月は僕の物になるんですよ?所有物だと印を付けて何が悪いんですか?」
優しいとか思ったけど俺の勘違いだったな最低だよ。
それも冷たい目をして冷たい声で話してくる正臣。
さっきまで『本当にいいのか?』とか聞いてきて戸惑っていた奴だとは思えないくらいに別人になってる。
「好きにしろよ」
「では、遠慮なくさせて頂きます」
正臣はバスローブの紐を外すとバスローブを脱がして身体のラインに沿って手を這わしてくる。
「ふぅっ・・・ううっ・・・・・」
「優月は感じやすいんですね。まだ触ってないのに優月自身が硬くなってますよ」
身体のラインを撫でていた手が下着越しに俺自身に軽く触れてきた。
「あっ・・・・だっ・・・・・」
「優月はどんな風に啼くんですか?声我慢せずに出して下さい。声を聞かせて優月」
ズルい。
こんな時に耳元で優しく囁くなんて正臣。
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