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第1話 忘れてた誕生日

色々あって僕もすっかり忘れていたんだ自分の誕生日。 ずっと八坂の家に来てから誕生日のお祝いとか断っていたからだけどモデルの件で心翔が騒がれて大変だったしね。 後は心翔が拉致されて僕と別れてしまったりとゴタゴタしていたから気にもしていなかった。 お昼ご飯を皆んなで食べてる時に直に怒られてしまった。 「優月君は、お誕生日嬉しくないの?」 「あまり嬉しくない」 家族でする幸せだった頃のお誕生日のお祝いとかを思い出してしまうから好きじゃない。 「そうなの?優月君のお誕生日のお祝いしたかった」 「ありがとう直」 心翔は僕の頭を優しく撫でてくれる。 「心翔、冬休み入ったらクリスマスパーティと一緒にゆづ君の誕生日パーティしないか?」 「いいね!それなら優月君も嫌じゃないでしょう?」 「うん」 クリスマスパーティとかは嬉しいけど誕生日がどうも素直に喜べなかったが直が目をキラキラ輝かせてるから返事しちゃった。 「どこでする?心翔」 「そうだな、海の別荘は?」 海の別荘。 なんか懐かしい気がする。 「海の別荘は直と心輝は初めてだよね」 「うん。なんか凄いね久遠君」 「取り敢えずお義父さんに聞いてみるからダメなら違う場所考えるよ」 海の別荘と聞いて直はテンションが上がってるけどウサちゃんが顔を赤くしている。 そうだ。 僕達、ウサちゃんに色々教えて冬空君と結ばれたんだよね。

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