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第4話 忘れてた誕生日
僕達は心翔のお義父さんから許可を貰いまた海の別荘にやって来た。
送ってくれたのは聖さんと穂波先生。
相変わらず2人は付き合っていて前にも増してイチャイチャしている。
「3日後聖とまた迎えに来るから食材とかは冷蔵庫に入れとけよ。夏じゃないからバーベキュー出来ないのが残念だけどな」
そう言って2人は帰って行った。
「食材とかは冷蔵庫に入れるかね」
ウサちゃんが冬空君と2人で食材とかを冷蔵庫に入れて片付けをしてくれている間に僕らは部屋に行って風を通すために窓を開けた。
「やっぱり寒いね」
「そうだな」
「心翔は冬休みの課題とか終わった?」
「うん」
「そっか、寒いから窓閉めて下に降りよう?」
僕は窓を閉めて下に降りようとドアに向かった時に心翔に腕を掴まれた。
「心翔?」
「あっ、ごめん。もう少しだけ2人で居たい」
「うん」
2人でソファに座った。
2人で居たいと言われてた事と腕をまだ掴んでくれているのが嬉しくてドキドキしていた。
会話なんてなくても心翔が僕に触れていてくれるだけで幸せだった。
けれど心翔の表情は嬉しそうとかじゃなくて思いつめているように見える。
心翔は何を考えてるの?
僕に触れるたら嬉しくないの?
幸せを感じてくれないの?
不安になる。
心翔・・・・・・・僕のことを好きって言ってキスをして・・・・・・。
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