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第7話 忘れてた誕生日

「優月君。みん・・な・・・ごっ・・・ごめんなさい」 忘れていた。 換気をしに来ただけだからドアが開いていたんだ。 「ううっ・・・はあ・・・・・」 直が部屋に入って来たから心翔は僕から唇を離した。 少し寂しい気持ちになったけど直が来てくれなかったらドアが開いていた事にも気付かなかった。 「優ちゃん、下に降りようか?」 心翔は僕の肩に額を当ててそう言った。 「うん」 心翔越しにドアの方を見ると直は固まって立っている。 「直?どうした。早く心翔とゆづ君を呼ばないと直が作ってきたアップルパイ食べれないだろ?」 廊下から心輝の声が聞こえてきてそれは段々と近づいている。 直は心輝の声で我に返りその場に座り込んでしまった。 僕と心翔はキスをしていただけなんだけどね。 直が座り込むほど激しい事はして無いはずなんだけど恥ずかしくなってくるよ。 「直!どうしたんだ?」 「えっと・・・僕・・ごめんなさい」 直はまだ少しパニックになってるのか心輝に謝っている。 「心翔、エロい事してたのか?」 心輝は直の腕を引っ張り立たせると後ろから抱きしめていた。 心翔はため息をついてソファから立ち上がり僕の腕を引っ張るとソファから立たせた。 「してないし、キスはしてたけど普通だ」 「心翔達のはエロいんだよ」 「心輝に言われたくない」 僕はどっちもどっちだと思うんですけどね。

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