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第8話 忘れてた誕生日
僕達4人は下に降りることにした。
降りてリビングに行くてとテーブルにはアップルパイが取り分けられて用意されていた。
「お前ら遅いぞ!久遠とゆづさんは飲み物どうしますか?」
ホットコーヒーを入れながらウサちゃんが聞いてきた。
「僕は暖かい紅茶がいい」
「宇佐先輩。俺はコーヒーでお願いします」
「分かったから、座ってろ」
口調は起こった感じに聞こえるがそんなには怒っていはいない。
「龍は砂糖いらないだろ?」
「うん。いらない」
冬空君には優しく話しかけるんだよね。
どっちが年上とか分からなくなるんだ。
冬空君が落ち着いているからウサちゃんが余計に幼く見えちゃう。
席に着いて皆んなに飲み物が渡り『いただきます。』と皆んなで言ってから直の焼いてきたアップルパイを食べた。
「直、おいしいよ」
僕がそう言って笑いかけると直は顔を真っ赤にして下を向いてしまった。
あれ?
僕は何か変な事を言ったのかな?
「あっ・・・ありがとう。優月君」
それでも下を向いたまま僕の方を見ない直。
「気にしすぎだろ直」
アップルパイを口の中に頬張りながら直の頭を軽くクシャクシャとする心輝。
さっきの心翔との事を気にしてたの?
直には以前拉致された時に色々見られてると思うんだけどね。
やっぱり違うのかな?
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