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第9話 忘れてた誕生日
それから少し皆んなで話をしてから晩御飯の準備する人と明日の昼から始めるクリスマスパーティと誕生日パーティの準備をする人とに分かれた。
僕と心翔と直は明日の準備でウサちゃんと冬空君と心輝は晩御飯と明日の料理の下ごしらえをする事になりました。
僕も料理が出来たらいいのにそしたら心翔にお誕生日にケーキとかお料理とか食べてもらえるのにな・・・・。
「優月君、それ取って貰える。優月君?」
「あっ、このオーナメントね。可愛いよな」
「うん。ありがとう」
いけない飾り付けしていんだ。
僕達はクリスマスツリーの飾り付けをしているんです。
外国のドラマなんかで見る背の高いモミの木。
どっから持って来たんだとか思ってしまう。
「優ちゃん、偽物だけどデカイだろ?兄さん達が小さい時にテレビ見ていてお義父さんにお願いして買ってもらったらしい」
「そうなんだ。飾り付けとか子供の頃楽しかったんだろうね」
「1度で飽きたらしいよ」
「じゃあ、久しぶりに出したんだね」
1度で飽きるなんて飾り付けが大変だったのかな?
遥先生の診察を受ける時に聞いてみようかな?
僕はまだ1ヶ月に1回、遥先生の診察を受けている。
すぐに不安になったり息がし難いとかの症状がたまに出る時があるから念のためにと通院している。
「僕もこんな大きなクリスマスツリー欲しいなぁ〜」
直が見上げて目をキラキラと輝かせていた。
「欲しいなら聞いてみようか竹田」
「へっ?ぼっ、僕は欲しいけどこんなの優月君の家に置いたら邪魔になるよ」
「竹田の部屋に置いたら?」
「そっか、でも・・・。どうやって持って帰ろう」
直が本気で持って帰ろうと考え出した。
「直、心翔に、からかわれてんぞ」
心輝が見かねてキッチンの方から大声で直に教えると直は顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしている。
「竹田には小さいの考えとくよ」
「えっ!本当にくれるの?」
「心輝と相談してからだけどな」
「うん」
凄く嬉しそうにする直。
素直に喜んだり泣いたり表情がクルクル変わるから見ていて飽きない。
僕も直みたいに感情をもっと出せたらいいのに・・・。
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