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第10話 忘れてた誕生日
「できたぁ〜」
「優月君なんか凄いね。外国のドラマとかに出てくるみたいだね」
「うん」
僕もこの大きなクリスマスツリーが完成して少しだけ興奮した。
「2人が喜んでくれてよかった」
「うん。ありがとう心翔」
キラキラとしたクリスマスツリーは本当に凄く綺麗だ。
小さいのでも楽しくなるのにこのサイズはそれ以上に、ワクワクしてしまう。
考え込んでいた僕が小さな人間に思えた。
流れ星とかを見た時みたいな感覚だった。
「おっ、立派なツリーだな」
ウサちゃんが手を止めてツリーを見ながら言った。
「飾り付けご苦労様」
冬空君が笑ってくれた。
これはかなりレアだ。
冬空君はいつも物静かであまり笑ってくれないからなんだか嬉しい。
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