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第11話 忘れてた誕生日

晩御飯は日本食にしてくれている。 明日がかなりボリュームがあるメニューになるらしいから胃に優しい物をと考えてくれていた。 豆腐と鶏肉の生姜あん。 キャベツと大根の味噌汁。 ひじき。 「本当に冬空君とウサちゃんの料理凄いよね」 「心輝も手伝ってくれたからかなり3人で張り切りましたよ」 直がテーブルの上にある料理を見てクリスマスツリーを見ていた時の様に目をキラキラと輝かせていた。 「食べようぜ」 ウサちゃんがそう言ってお箸を持った。 それを見て全員が端を持ち手を合わせた。 「それでは俺、宇佐が声をかけます。いただきます」 ウサちゃんの後に合わせて皆んなが『いただきます』と言って食べ始めた。 やっぱり、どれも美味しい。 僕は生姜とか苦手なんだけど僕でも食べれる。 「美味しいです。宇佐先輩」 直は料理が気に入ったのか嬉しそうに食べている。 「夏に作って貰ったのも美味しかったけど今日のも本当に美味しいよ」 「ゆづさん、生姜苦手なんすよね?大丈夫でしたか?」 「うん。これは美味しい。僕でも食べれる」 「よかった」 ウサちゃんが事前に嫌いな物とか苦手なのを聞いてくれていたけど生姜だけ見落としたと冬空君が教えてくれていた。 本当にみんなが良い人で良かった。 僕は周りの人達に助けられてるんだよなと改めて思った。

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