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第12話 忘れてた誕生日

皆んなでテレビを見て順番にお風呂に入ってダラダラとしていたら日付が変わってしまった。 「そろそろ、今日は寝ようか?明日てか今日の準備もあるからな」 ウサちゃんが立ち上がりそう言った。 確かに皆んな少し疲れてるみたいで眠そう。 それからそれぞれの部屋に向かった。 「今日は少しだけ疲れたかもしれない。心翔は大丈夫?」 ベッドに座りながら話しかけたけど心翔は少しだけ荷物の整理をしていて返事をしてくれない。 聞こえてないかな? あまりしつこく話すのも鬱陶しいと思われちゃうから寝ようかな。 少しだけ寂しい気持ちでベッドの中に潜り込んで目を閉じた。 大きなダブルベッドの端に小さくなって寝ていると隣に人の気配がした。 心翔が荷物の整理を終えてベッドに入ってきたんだ。 けれどなんとなく寝たふりをしていた。 心翔と何を話せばいいんだろうと考えていたからだ。 「優ちゃん。寝た?」 心翔が話しかけてくるけど僕はそのまま返事をしなかった。 「おやすみ、優ちゃん」 心翔はそれだけ言うと眠ったのか動かなくなってしまった。 やっぱり、返事をすれば良かったかな・・・・・。 こんなに心翔が近くに居るのに触れるくらい側にいるのにどうして遠くに感じるんだろう? 心翔・・・。

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