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第15話 忘れてた誕生日

「優月君、一緒にケーキ作る?」 「いいの?」 寝坊した心輝と直が後片付けをしていて僕はお皿とかをシンクに運んでる時に言われた。 「包丁とか使うときは僕がすればいいから2人で作ろうよ」 「うん」 「そうだ。心輝はお料理作る方に行っちゃうから久遠君も一緒にしようよ」 「そうだな。なら、俺もアシスタントで手伝わせてもらうよ」 心翔は僕の頭を優しく撫でながら言った。 嬉しい。 心翔と一緒に何か作ったり出来るなんて本当に嬉しい。 皆んなでワイワイと言いながら料理を作って摘み食いとかしてウサちゃんに怒られたりして笑いが絶えなかった。 少し前の僕からは想像が出来ないくらい楽しくて友達とか必要無いとか思っていた頃の僕に言いたい。 1人は寂しくて悲しい事だよ。 傷ついてもきっと誰かが手を差し伸べてくれる。 だからね何があっても諦めたり1人で生きていくとか思ったらダメなんだよ。 それと同じ様に1人になろうとしている人が居たら僕も手を差し伸べるんだ。 皆んなが僕にしてくれたみたいに暖かくて安心できる場所になれる様にするよ。

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