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第17話 忘れてた誕生日
僕は皆んなに予めお願いをしておいたんだ。
お誕生日プレゼントとは要らないってね。
皆んなが開いてくれたパティーだけで僕には素敵な贈り物なんだと話した。
けど皆んなが僕のためにプレゼントを用意してくれていたんだ。
「優月君、言われたけどやっぱり皆んなの気持ちなんだ。受け取ってくれるかな?」
直が目の前にラッピングされた箱を出してきた。
「ありがとう。開けていい?」
中から出てきたのはグレーのマフラーだった。
僕は首に巻いて皆んなに見せて改めてお礼を言ったら目から涙が自然に出て来てしまった。
凄く嬉しくて皆んなの暖かい気持ちが伝わってきて胸が締め付けられる感じだった。
心翔が僕の肩を抱いて胸へと引き寄せてくれた。
「優ちゃん。嬉しくて泣いてしまったみたいだ」
「優月君。喜んでくれて僕達も嬉しい」
泣きやまなきゃとか思えば思う程に涙がポロポロと溢れ出して落ちていった。
「泣くほど喜んでくれんなら来年はちゃんとゆづさんの誕生日の日にお祝いしよう」
「そうだな龍」
「皆んなの誕生日を毎年しようよ。けど2人で祝いたいよな?やっぱりあれだ誕生日の月に集まるとかにするか?」
「確かに龍にしては気がきくんじゃないか?」
「失礼だな冬空」
なんか冬空君とウサちゃんに気を使てしまってる。
ありがとう2人共。
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