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第18話 忘れてた誕生日

日付けが変わる前にある程度片付けをしてそれぞれ部屋に戻って寝る準備をした。 お風呂はパティーの最中に順番に入ったから後は寝るだけだった。 僕はパジャマに着替えるとソファに座ってもう一度マフラーを手に取って見ていた。 「優ちゃん、気に入ったんだ」 「うん。皆んながくれたんだもん嬉しい」 僕は無意識に隣に座った心翔もたれかかった。 「優ちゃん、眠い?」 「少しね。あっごめんね。僕が心翔にもたれたから眠いと思わせちゃったんだよね」 「いいよ。なんか嬉しい」 昨日の心翔とは違い今日の心翔は落ち着いていて優しい。 「優ちゃん。腕出してくれる」 「うん。はい」 「お誕生日おめでとう優ちゃん」 そう言いながら僕の腕にシルバーのブレスレットをはめてくれた。 「心翔」 「指輪はまだ渡せないけど代わりにブレスレット。お揃いだから優ちゃん」 心翔は僕の腕の隣に同じブレスレットをはめた腕を並べて見せてくれた。 「ありがとう。なんか・・・ふっ・・・・・・幸せ過ぎて・・・」 僕は嬉しすぎて泣いてしまった。 そんな僕を腕の中に引き寄せて抱きしめてくれる心翔。 「泣かせるつもりないのに優ちゃんは泣き虫だから俺がずっと側にいて守るよ。もう優ちゃんを離さないからな」 「うん。僕も心翔の側にいる」 心翔の唇が僕の唇に優しく触れた。 心翔大好きだよ。 僕はずっと側にいるからね。

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