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第19話 忘れてた誕生日

「心翔?」 心翔は僕をベッドまで運んで降ろすと僕に覆いかぶさり僕を見つめたまま動かなかった。 「優ちゃん、お願いがあるんだ」 お願い? あの日から時々見せてた苦しそうな顔をしている心翔。 「何?心翔」 「優ちゃんは、挿れた事ある?」 「へっ?と・・・突然どう・・・したの?ぼ・・・僕は無いよ」 そう言うと心翔は目をつぶって何かを考えているようだった。 僕は手を伸ばして心翔の頬に触れようとすると目が開いて伸ばしていた手を掴まれた。 「じゃあ、俺を抱いてくれないか?」 「へっ?」 僕の耳はおかしくなったのだろうか? 確か抱いてくれないかと言われた気がするんだけど気のせいかな? 「ダメか?」 「だ・・・だめじゃないけど・・・どうしたの?心翔」 正臣にされて傷ついてるはずなのにどうして僕に抱いて欲しいと言ってくるの?

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