560 / 903
第2話 忘れてた誕生日 Side心翔
俺が変に意識してしまい優ちゃんと距離を取ってしまう。
優ちゃんは笑って俺に話しかけたりしてるけど作り笑いでそれに時折寂しそうな表情を見せていた。
海の別荘に着いて部屋の風通しに2人で来た。
今なら優ちゃんに俺のお願いを話せるだろうか?
優ちゃんと話したていてタイミングをみるが上手く言い出せなくて結局優ちゃんから触れて欲しいとお願いされる。
俺も優ちゃんに触れたい。
優ちゃんに触れてみたけどやっぱり藤咲と事が思い出されてキスより先には進めなかった。
こんな気持ちでやっぱり優ちゃんを抱けない。
早く優ちゃんに話さないとダメだ。
話さないと決心していると竹田が俺たちを呼びに来てしまった。
なんか俺ってこんなにも意気地無しだったのかと改めて思い知った。
優ちゃんに拒まれるのが怖い。
結局、海の別荘に着いた日は優ちゃんと一緒に寝るだけだった。
以前の俺なら強引に優ちゃんを抱いていた。
抱けていたんだ。
けれど・・・抱けない。
優ちゃんが寂しそうな顔をしているのに触れてやる事もできない。
それでも俺には優ちゃんしかいないんだ。
優ちゃん以外考えれない。
適当な相手で気持ちが無ければきっと抱ける。
けど優ちゃんは大切にしたい人で一緒にこれからも居たい人なんだ。
優ちゃん。
ずっと愛してるよ。
だからほんの少しでいい優ちゃんに抱いて欲しいと言える勇気を下さい。
ほんの少しの勇気を俺に下さい。
ともだちにシェアしよう!