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第3話 忘れてた誕生日 Side心翔

クリスマスパティーと優ちゃんのお誕生日パティーは無事に終了。 2人で部屋に戻ると寝る準備をした。 優ちゃんがソファに座り皆んなから貰ったマフラーを嬉しそうに眺めている。 俺は優ちゃんに用意した誕生日プレゼントをポケットにしまうと優ちゃんの隣に座った。 「優ちゃん、気に入ったんだ」 「うん。皆んながくれたんだもん嬉しい」 そう言いながら優ちゃんは俺にもたれてきた。 「優ちゃん、眠い?」 「少しね。あっごめんね。僕が心翔にもたれたから眠いと思わせちゃったんだよね」 「いいよ。なんか嬉しい」 嬉しい。 優ちゃんに甘えて貰ってるとか思ってしまう。 「優ちゃん。腕出してくれる」 「うん。はい」 「お誕生日おめでとう優ちゃん」 「心翔」 「指輪はまだ渡せないけど代わりにブレスレット。お揃いだから優ちゃん」 俺は優ちゃんの隣に同じブレスレットをはめた腕を並べて見せた。 「ありがとう。なんか・・・ふっ・・・・・・幸せ過ぎて・・・」 泣かせるつもり無かったんだけど優ちゃんが泣き出してしまった。 俺は優ちゃんを腕の中に抱き寄せた。 「泣かせるつもりないのに優ちゃんは泣き虫だから俺がずっと側にいて守るよ。もう優ちゃんを離さないからな」 「うん。僕も心翔の側にいる」 優ちゃんの唇に自分の唇を重ねる。

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