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第6話 忘れてた誕生日 Side心翔

俺も優ちゃんもほぼ同時にイッてしまい余韻に浸っていると優ちゃんが胸に飛び散った俺の欲を舐めようとしている。 慌て俺は優ちゃんを止めた。 「舐めなくてイイから優ちゃん」 俺の中からゆっくりと優ちゃん自身を抜くと今度は俺が優ちゃんに覆いかぶさり唇で噛むようなキスを何度もした。 優ちゃんを抱きたい。 嫌な記憶を優ちゃんで幸せな記憶に変えると俺の中で優ちゃんの存在がまた大きくなる。 触れるだけのキスなのにさっき欲を出したのに俺自身が硬さを取り戻していくのが分かる。 優ちゃんも同じ様に俺を感じて硬さを取り戻してるんだろうか? 優ちゃん自身が硬くなって俺に当たっている。 優ちゃんが感じてくれているのも嬉しいが初めては俺のになったのがもっと嬉しい。 「優ちゃんの初めては俺のだな?」 「初めて?」 キョトンとした顔の優ちゃんが可愛くて思わず笑ってしまった。 優ちゃんの耳に熱い息を吹きかけると身体をよじる。 「うう〜ンッ・・・・・心翔?」 「優ちゃんは誰にも挿れて無いだろ?」 「ダメッ・・・耳元でしゃべんないで・・・て、あれ?うん。心翔にしか・・・・・て・・へっ?」 本当に優ちゃんは可愛い。 気づいたのか耳まで真っ赤になっている。 優ちゃんに俺の今の気持ちを言うと優ちゃんも同じ様に嬉しいと言ってくれた。 でもやっぱり女の子が良かったのかもとか思ってしまい俺は優ちゃんに謝った。 「俺も優ちゃんに初めてを貰って貰いたかった。ごめん」 「心翔・・・謝らないでよ。今が幸せだからこれから2人で色んな初めてをすればいいんだよ」 「優ちゃん・・・・・そうだよな。ずっと優ちゃんの側で2人で初めてをたくさん作ればいい」 「心翔・・・なんだかプロポーズみたいだよ」 「プロポーズ?かもな、でも誓いだ。プロポーズは改めてする。その為の誓いだよ優ちゃんを離さないっていうね」 「うん。僕も誓うよ。心翔から離れない」 俺を真っ直ぐに見つめて言う優ちゃんに唇を重ねて俺は微笑んだ。 優ちゃん、やっぱり俺は抱きたい。 「優ちゃん、抱いていい?」 「うん。抱いて心翔」 ありがとう優ちゃん。 ずっと優ちゃんを大切にする。 もう離れたりしないから優ちゃん。

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