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第1話 忘れてた誕生日 Side直

色々あってすっかり優月君のお誕生日を忘れてしまっていた。 忘れていたというよりお誕生日を聞いでもいなかったのです。 八坂家の人達もお誕生日には触れないようにしていたみたいなんで僕なんかが気付くわけがないのです。 心輝にその話をしたら優月君はお誕生日に良い思い出は無いみたいな感じな事を言っていた。 僕は心輝のお誕生日も知らない。 けれどねお誕生日を聞いたらなんと僕と同じ4月10日だったんだよ。 僕は1人で顔がにやけてしまった。 大切な人と同じ誕生日なんてこんな夢見たいなお話があるのだろうかと思ってしまった。 今からお誕生日は、何をするかと2人で話したりしている。 もちろん心輝も喜んでくれているよ。 顔には出さなかったけど僕の事をギュッていつもより強く抱きしめてくれたんだ。 それから額にチュッてしてくれたのです。 心輝にチュッてされたら心臓が痛いくらいにギュッてなってドキドキして来て顔が熱くなるのです。 そんな、僕を見るたび心輝は可愛いって今度は唇にチュッてしてくれます。 僕は心輝に愛されてるのかな? 心輝はモテる。 何があっても心輝は僕を優先してくれるんです。 だから僕は勝手に愛されてると思う事にしました。 僕はそれ以上に心輝を愛してるんです。 言ってて恥ずかしくなってきました。

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