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第8話 忘れてた誕生日 Side冬空
帝さんと小さい頃の話や色々と盛り上がって話していた。
けれど携帯には何も履歴がない。
時間は夜の8時だった。
「冬空さ、筋肉とかついてそうだよな?」
「いきなり何?帝さん」
「俺、たまに見掛けるだけだったけど近くで見たら身体つきが良くなったなって思ってさ、俺なんか筋肉とかないぜ見てみるか?ほら」
そう言って着ていたシャツをたくし上げて胸の辺りまで捲りあげた。
確かに細身の身体だが筋肉はそれなりに付いていると思う。
龍にこんな事をされたらドキドキして自分の理性が抑えれないに違いない。
帝さんの身体を見てもなんとも思わなかった。
「細いけどちゃんと筋肉あるよ帝さん」
「冬空も見せてみ?」
「えっ?俺のなんて見てどうするんですか?」
「別に男同士で見せ合いとか普通じゃないのか?何、恥ずかしいわけ冬空」
恥ずかしいとかじゃないがあまり龍以外に見られたくは無い。
けれど・・・・・。
龍の肌に触れたりこれから出来ないんだよな。
だったらいいのかな?
いやいや決して、他の人の肌に触れたいとか見せたいとか見たいとかじゃ無い。
「恥ずかしいとかはないですよ」
「さっきからタメ口じゃないし冬空。バツとして俺が制服脱がしてやるよ」
そう言っていきなり床に押し倒されて抵抗しようとしたら両手首を頭の上で掴まれた。
細い身体で俺の方が体格とか良いのにどうしてあっさりと手首を掴まれて振り解けないんだよ。
「ちょ・・・帝さん。俺・・・・・自分で脱ぎますから・・・はなっ・・・・・・・・・」
「うるさい口だな冬空」
「うるさいって・・・冗談・・・やめっ・・・・ウッ・・・・ウウッ・・・・・・」
何が起きているんだ?
俺の唇に帝さんの唇が触れている?
えっ?
嘘だろ?
俺は何が起きているのか解らずにビックリし過ぎて抵抗するのも忘れていた。
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