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第19話 忘れてた誕生日 Side冬空

龍がクラスの女の子と一緒に居たのはお互いの恋人にプレゼントを買うのでショッピングモールにいたらしい。 別荘に来てから2日目の夜にその話を聞かされて目の前に小さなラッピングされた箱を置かれた。 「少しバイトもしてたから冬空を避けていたわけじゃないんだ」 「ありがとう龍。俺何も用意してない」 「いいよ。俺が冬空にしたかったんだ。縛り付けるみたいでどうかとは思ったんだがお揃いにした」 「開けていい?」 「ああ・・・少し照れるな」 小さな箱を開けるとシルバーのクロスペンダントが出てきた。 指輪じゃないから縛るとかの発想は無いけどお揃いで龍と何かを身につけれるのが嬉しい。 これを買うためにバイトまでしてくれていたんだ。 「龍、ありがとう。大事にするよ」 「着けてやるよ冬空」 差し出された手のひらにクロスペンダントを置くと俺は龍が着けやすいように背中を向けた。 クロスペンダントを着けてもらい龍の方を向くと同じ様に胸元でクロスペンダントが光っていた。 「刻印が出来るって言われたから俺のは冬空の名前を入れて貰ったんだ。冬空には俺の名前を入れた」 「本当だ。なんかいつも龍と居る感じがする。嬉しいよ」 一緒に買いに行ったクラスの女の子からのアドバイスらしい。 彼女ならきっと喜ぶわよって言われてそのまま買ってしまったと龍は言った。 相手が俺だと話してなかったからクラスの女の子は贈る相手は女の子だと思っていたんだよな実話男に贈るとか言えなかったと龍は言った。 好きな人に贈りたいと相談していたから男に贈るとは言えなかったと龍は俺に謝ってきた。

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