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第23話 初詣

僕は歩きながら桃お姉様に連絡をした。 桃お姉様ならきっと上手く春子お母さん達に話してくれる。 あまり心配はさせたくないけどまた何か僕にあってからだと余計に心配をさせてしまう。 『分かったわ。私もお母さんに話したら優月と直君の着替えを持って心翔君の家に向かうわ』 「でも、夜遅いし危ないよ」 一応桃お姉様は女の人だし夜遅くに1人でとかは心配だった。 『大丈夫よ。今さっき遥が家に来たから一緒に行くからね。心配はいら無いわよ』 「遥先生が一緒なら安心だ。でも運転は気を付けてね」 『うん。また後でね』 僕は携帯の通話を終了すると心翔の方を見た。 やっぱり怖い顔している。 「桃お姉様が僕と直の着替えを持ってきてくれるって言ってたよ。あっ!ごめん心輝にパンダ持たせたままだったね」 僕は慌て心輝からパンダを渡してもらった。 「気にしなくてよかったのにゆづ君。直がパンダの手を握って歩いてたから可愛かったんだ」 「そうだったの?直パンダと手を繋ぎたいの?」 直は首をフルフルと横に振った。 「心輝の両手が塞がってたから・・・パンダの手を握ってたんだ」 確かに両手が塞がっちゃうよね。 パンダ受け取るのに心翔の手を離しちゃったけどこれじゃあ心翔と手を繋ぐ事が出来なくなちゃった。

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