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第6話 初詣 Side心翔

夜も遅いから俺達はベッドで休む事にしたが優ちゃんが心配だった。 冗談でお仕置きをするとは言ったんだが何もしなと決めていたから抱きしめて額にキスをすると眠りについた。 何時間か経ってから俺の腕に激痛が走った。 ビックリして目を覚ますと優ちゃんが汗びっしょりでうなされている。 優ちゃんの爪が俺の皮膚に食い込んで血が滲むくらいに必死で掴んでいた。 痛みよりも優ちゃんが心配で何度か声を掛けたが起きる気配が全くないしさっきよりも爪が食い込んでくる。 血が滲むだけだったのが腕を伝いシーツにポタポタと血が落ち出した。 俺は起き上がり覗き見ながら優ちゃんの肩を揺さぶり起こそうとした。 こんなになる様な夢って何だよ。 とにかく苦しんでる優ちゃんを早く起こして悪夢から助けたい。 何度か揺さぶると眩しそうに目をゆっくりと開けた。 「心翔?」 優ちゃんは俺のことを確認するかの様に名前を呼んでくる。 まだ意識がハッキリしていないんだ。 俺だとわかって欲しくて優ちゃんを安心させたくて優ちゃんの名前を大きな声で呼んだ。

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