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第7話 初詣 Side心翔

俺は優ちゃんの意識がハッキリすると汗を拭くものと飲み物を取りに行くと言ってベッドから離れようとした。 背中から優ちゃんは俺に抱きついてきて暫くこのままでいて欲しいと言ってきた。 俺はお腹に回された優ちゃんの手をそっと握り締めた。 優ちゃんからお願いとか珍しく落ち着いている様に見えてやはり宮崎の事で不安なのか? ずっと笑っていて欲しいのに泣き顔なんて見たくない。 だから俺が出来る事は何でもしてやりたい。 ずっと朝までこのままがいいと言うなら寝ないでそうしてやる。 だから笑ってくれ優ちゃん。 「ありがとう心翔」 優ちゃんはお礼を言うと抱きついていた腕の力を緩めて俺から離れようとした。 「もう、平気なのか?まだこのままでも良いよ優ちゃん」 「大丈夫だよ」 振り返ると上目遣いで照れながら笑っていた。 このまま優ちゃんを押し倒したい。 その照れながら笑うのは俺を煽ってるとしか思えない。 「煽ってるの優ちゃん」 「へっ?ちがっ・・・もう心翔なんか知らない」 最近、心翔なんか知らないが口癖なのかな? でも可愛いから許す。 「とにかくそのままだと風邪ひくからタオル持ってくるから待って優ちゃん」 「うん」 知らないとか言いながら返事をする優ちゃんは本当に可愛すぎる。 俺はベッドから降りると飲み物とタオルを取りに下に降りて行った。

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