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第12話 お屋敷
鈴木君は病室で眠っていた。
頭にも包帯を巻かれて点滴をしている姿を見たら胸が張り裂けそうに痛くなった。
正臣は鈴木君の手を握り締めて離れようとはしなくて聖先生が特別に付き添うのを許可してくれた。
僕達には何も出来ないからと正臣を残して心翔のお祖父さんの家に戻ってきている。
晩御飯を終えて僕達は何も言わずにそれぞれの部屋に戻った。
僕はソファに座りため息をつくと心翔が心配そうに隣に座り抱き寄せて僕は心翔の肩に寄りかかるように座った。
無言で手を出すと心翔は指を絡めて握りしめてくれる。
「鈴木君、早く回復するといいね」
「そうだな、薬は強くないらしいが鈴木君の身体に合わなくて倒れたみたいだ。傷よりも心の傷が心配だな優ちゃん」
心翔は何かを思い出したのか僕の手をギュッと握りしめた。
「正臣が側にいるから大丈夫だよ。僕も心翔が居たから前よりも強くなれたんだよ」
「俺も優ちゃんが居るから強くなれる。あの2人も乗り越えるよな?」
「うん。きっとあの2人なら大丈夫だよ」
心翔は僕の頬にチュッと音を立ててキスをしてくれた。
「くすぐったいよ」
顔を上げて心翔を見ると優しく微笑んでいるが瞳の中は強い輝きを放っている。
「可愛い優ちゃん」
「ふうっ・・・。ううん・・・ま・・・・ちょ・・・待って・・・・・・」
心翔の唇が僕の唇に重なり待ってと言ってるけれど聞く耳を持たないと言った感じで激しく舌を絡めてくる。
「待って・・ない・・・・はぁはあっ・・・・・優ちゃん」
気付いたら心翔は僕の服の中に手を入れて胸のあたりを弄っている。
「やあっ・・・・・」
「可愛すぎ優ちゃん。これ感じるんだ」
ダメだ。
心翔にキスをされて身体に触れられたら僕は抵抗なんて出来なくなるんだ。
それに僕自身がジンジンと熱を持ち反応し始めてるし蕾は心翔自身が欲しくてウズウズして来ている。
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