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第5話 回復 Side正臣
心輝君と直君が来たら優月が車椅子を持って来て久登を病室から連れ出し残されたのは、心翔君と心輝君と俺。
一緒に行くと言ったらダメだと言われてしまい心翔君と心輝君に腕を掴まれて動けない様にされた。
「優ちゃんに任せてろよ」
「久登から離れたくないんだ」
「正臣君の気持ちもわかるけどさ、久登君の気持ちも少しは俺は分かるんだ」
心輝君が俺の肩を叩いて笑った。
確か心輝君のお兄さんが優月を監禁していて一緒に心輝君もいたんだった。
「藤咲だけなんだよ。無理やりされる恐怖が無いのはな心輝そうだよな?」
「うん。そうだな、正臣君だけだよ。」
心輝君と付き合ってる直君もイジメられたり無理やりとかあると優月から聞いてはいた。
そうだ俺は無理やり心翔君を犯した事はあるがされた事は無い。
俺は2人に何も言えなくなってしまった。
「じゃあ、やってみようか?藤咲」
「はっ?ちょっ・・・やめっ・・ウウッ!!!!!!」
俺は2人にベッドへと押し倒されて口にはハンドタオルを詰められ声を出せなくされた。
冗談だよな?
「今、冗談とか思った正臣君?俺は両方できるんだ。攻めも受けもね」
心輝君が楽しそうに笑って言うが瞳の奥は笑っていなかった。
冷たい感じの目をしている。
「俺は受けはもう無理」
「心翔はそんな感じだ。ゆづ君になら良いだろ?」
「まぁ・・・優ちゃんが望んだらする」
2人には恋人が居るのに俺にそんな事はしないよな?
額から汗が流れ背筋が凍る感覚を覚えた。
これが恐怖なのか?
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