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第10話 回復 Side正臣
「俺はこの先ずっと久登の側から離れたりしないから安心しろ。だから久登も何があっても俺から離れようとしないで欲しい」
俺は久登の体を優しく抱きしめた。
きつく抱き締めたいがまだ傷が完治していない。
けれど久登からは俺を強く抱きしめ返してくれていた。
「痛くないか?無理しなくていいからな久登」
「痛くないよ。ありがとう正臣」
「完治したら覚悟しておけよ久登」
「うん。正臣」
久登は小さく頷いた。
もう一度、久登に唇を合わせると俺は舌を絡め取り貪りつくようなキスを角度を変えて何度もした。
久登から甘い声が漏れてくるが体力などを考えるとココまでだと俺は思っていた。
これ以上激しい事をすると久登が心配でしかたがなかった。
「正臣・・・・・触って・・・・・・」
久登は俺の手を久登自身に触れさせた。
「我慢してるんだぞ!お願いだから俺を煽らないでくれよ」
「ごめん・・・。正臣」
下唇を久登は噛み締めた。
俺だって久登に触れたいに決まっている。
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