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第4話 バレンタイン

直はやっぱりブラウニーケーキを作ると言い出した。 「僕達でも大丈夫?」 不安になって聞いてみると直はニッコリと笑った。 「うん。3人で作ってそれとトリュフも作ろうと思うんだ」 「ブラウニー?トリュフ?」 僕は雑誌を見ていたからある程度は分かるが久登君の頭にはハテナマークがたくさん出ているように見えて笑いそうになるのを堪えた。 なんか考えてる仕草とか可愛い感じがするよ。 正臣が好きになるのが分かるかもしれない。 一生懸命に直が説明していてそれをウンウンと聞いている久登君が良い感じに見える。 「優月君は大丈夫なの?」 「僕は直が置いていった雑誌を見たから分かるよ久登君」 「そっか、聞いてたら勉強の方が楽に思えてきたよ」 「大丈夫だよ。好きな人の為なら何でも出来ちゃうんだよ」 直が目を輝かせて楽しそうに言うもんだからなるほどと思えた。 そうだよね。 チョコを手作りして渡す時にドキドキとかして心翔が喜んでくれるのを想像したらドキドキしてきちゃった。

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