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第8話 バレンタイン
昨日は桃お姉様に女の子の姿に・・・・・・。
思い出しただけでもダメだ。
女の子の姿になると絶対トラブルが付きまとうから僕はこのままの姿で良いんだ。
「優ちゃん?」
「えっ?ごめんね。桃お姉様の事を思い出しちゃった」
「言ってたやつ?優ちゃんはそのままで可愛いから大丈夫だよ」
心翔は優しく微笑んで僕の頭を撫でてくれる。
たくさん人が居るのに心翔は気にもしないで僕に寄り添い歩いてくれている。
嬉しいけど・・・。
周りの目が気になりなかなか素直に心翔に甘えられないでいた。
「次はどこに行くんだっけ?」
「お茶しようってさっき話してたと思うんだけど優ちゃん」
「そっ・・・そうだった。お茶だよね。あはっははははは」
なんだか間の抜けた笑いしかできないでいる僕がいた。
そんな僕を見て心翔は暖かく見守ってくれている。
心翔は本当に優しい。
手作りのチョコ見たら喜んでくれるかな?
喜んでくれたらうれしいな。
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