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第24話 バレンタイン

僕は力が入らなくて心翔にもたれかかって乱れた荒い息を整えていた。 「優ちゃん。ごめん大丈夫?」 「うん」 心翔も乱れた息なのに僕の心配をしてくれている。 僕が泰志にキスなんてされなかったらこんな辛い顔をさせずに済んだのに本当にごめんね心翔。 「ごめんね。心翔」 「いいよ。次したらまたお仕置きするけどね」 「しないよ!僕は心翔にしか欲情しないんだからね」 あっ・・・・・。 恥ずかしい事を大きな声で言っちゃった。 「優ちゃん。嬉しいよ。俺も優ちゃんだけだならずっとこの先も・・・・・好きだよ」 「うっ・・・・・」 嬉しいけど恥ずかしくて言葉に詰まると心翔は僕の頬に口付けをして耳元で好きだよって囁いてくれた。 「ぼ・・・僕も好き」 「うん。知ってるよ」 僕の身体をギュッと強く抱きしめる。 痛いくらいに心翔は力を入れて抱きしめてくれる。 このまま時間が止まってくれたらいいのにずっと大好きな心翔の腕の中に居たい。

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