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第5話 バレンタイン Side直

けれど抵抗も虚しく僕の力では男性に敵わなかった。 それに、事を大きくしたくなかったので僕は仕方無く男性に着いて行く事にした。 「ここなら、まだ人目につかない。顔を洗って・・・えっと俺は山田保(ヤマダタモツ)28歳」 「僕は竹田直。高1です」 「えっ?中学生かと思ってた。ごめん。それより顔を洗って直くん」 「はい。すみません」 僕の連れてこられたのは公衆トイレの男側。 悪い人では無いみたいだけれど強引な所が少しだけ苦手に思えた。 心輝にされたら平気かもしれないがあまり知らない人だと身体が拒否反応してしまう。 顔を洗っていると後ろから山田さんが僕を抱きしめた。 「やっ、何を・・・・・」 「初めて見た時に可愛くて俺の物にしたかったんだよ。泣き顔見たら堪らなくなってね」 「僕は・・・男ですよ」 顔を洗っている途中で抱きしめられ顔を拭いていないから水で顔が濡れていて目に水滴が入り上手く目が開けれない。 腕は使えないようにガッチリと抱き締められていて身動きが取れないでいた。 それにさっきから僕のお尻に硬いものがあたり気持ち悪い。

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