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第13話 バレンタイン Side直
イキたいのにイケないもどかしさが僕の手の動きを早くして僕自身を乱暴に扱いてしまっていた。
そんな僕の手を優しく包み込んで動きを止めてくれる心輝。
「イケ・・・ない・・・・・ひくっ・・・・・」
僕は心輝の肩に顔を埋めて泣いた。
どうして・・・・・大好きな人と1つになれてるのにイケないの?
「そんな強くしたら痛いだろう?こうしたら良いよ」
「あっ・・・ふうっ・・・・・・心輝」
僕の手を僕自身から退かせると代わりに心輝が僕自身を優しく手で包み込んで扱き始めた。
まるで壊れそうな物を扱うみたいに優しく優しく扱いてくれる。
心輝の長くて細い指が僕自身を扱いてくれていると思うと僕の身体を電流が流れたみたいだった。
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