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第3話 バレンタイン Side久登

正臣を止めようとしても無理なのは知っているし僕も正臣からキスをされたら蕩けて身体に力が入らなくなる。 キスだけで感じてしまうから・・・僕の身体は正臣に触れられるのを期待して喜んでいる。 「久登、感じたのか?」 「ふうっ・・・正臣・・・・・好き」 「そんな顔で煽られたら拒めないだろう?」 僕はどんな顔してる? 正臣を欲しいという顔をしているの? 僕の太ももに当たる正臣自身が硬くなり始めているのが分かる。 嬉しいよ正臣。 正臣も僕を欲しいと思ってくれていると思うと少しだけ顔がニヤケそうになってしまった。 ニヤケていたかもしれない。 「久登、さっきは何故止めた?」 身体が火照り正臣を欲しがっているこの状況で正臣はそれを今聞くの? 「久登?」 「えっと・・・・渡したい物があったから・・・・でも・・・・・」 触れて欲しいと言うのは恥ずかしくて言えなかった。 早く正臣に触れて欲しくて前も後ろも期待してジンジンと熱を帯びていくのがわかる。 正臣は僕の上から退き腕を引っ張ってソファに座らせた。 えっ? 触れてくれないの? 終わり?

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