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第17話 もう少しで

僕の頭に心翔が手を置いた。 それから、僕を引き寄せて僕は心翔の胸に顔をうずめる形になる。 初めは何が起きてるのか理解できなかったけれど近くで心翔の匂いと心臓の鼓動を聞くとハッキリと理解をした。 慌て離れようとしたが力だでは勝てないのは分かっている。 本当は僕の方が強いのに心翔に抱き締められると身体に力が入らないのだ。 「ごめんな優ちゃん」 「心翔?」 僕の耳元で囁くと頭に唇を当てて強く抱きしめた。 天月さんが見てるのに下足場でまだ学校には人が居るのに誰かに見られたら心翔が酷い目にあうかもしれない。 でも僕の身体は力が抜けて立っているだけで精一杯。 「天月さんが言ってる通りですよ。俺は優ちゃんが大切だ。だから、優ちゃん以外とかこれからも考えられない」 「何?僕にバラしても良いの?他の人に話すかもしれないよ」 「良いですよ。優ちゃんを酷い目に合わせたくないから隠していたけど俺はもう覚悟決めた。守るから優ちゃんをだから話しても良いですよ」 「心翔も酷い目に合うよ!!!!!」 「かもしれないけど俺は他の奴が優ちゃんに触れてほしくないんだ。俺のだって言っておけば学校の奴らは触らないだろ?」 触れたくないって・・・。 さっきみたいに天月さんが僕の手を掴んだりした事をいってるの? 僕が注意してればいい事なのに、心翔が変な目で見られる方が僕には耐えれないよ。

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