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第18話 もう少しで
「もういいよ。なんだか覚めちゃったよ。心翔君はもっと頭が良い人だと思ってたのに残念だよ。誰にも言わない」
ため息交じりで呆れた顔をしながら言い放った。
「ありがとうございます。天月さん」
「お礼なんていいよ。僕はお邪魔みたいだから帰るよ」
天月さんは可愛い感じの人だったのに僕は騙されやすいのかな?
こんなんじゃあダメだよな・・・・・。
「大丈夫だから、優ちゃんは心配しなくて良いよ」
「でも、やっぱり周りにバラすとかは心配になるよ」
「俺はバレても気にしない。優ちゃんが嫌なら言わないようにするから安心してろよ」
「うん」
心翔はいつも僕を優先してくれる。
ありがとう心翔。
僕も心翔に頼って貰えるようにがんばるよ。
天月さんが帰った後で心翔は僕を抱きしめると頬に唇を当てた。
頬にキスをされるのが大好きで誰かに話したかなとこの後、帰るまで考え込んでしまった。
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