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第19話 もう少しで

次の日のお昼休み僕達は唖然とした。 「誰?」 「龍、そんな聞き方はダメだろ?」 「イヤイヤ、誰って言いたいだろう」 直はウサちゃんが言った事にコクコクと頷いて隣にいた心輝は驚いた顔をしている。 「えっ〜。僕の事、話してないの?優月君」 「あっ・・・はい」 「ひどぉ〜い。僕と優月君の仲なのにちゃんと皆さんにお話してよぉ〜」 えっと、天月さんはこんな感じの人でしたか? それに隣に座るイケメン君は誰ですか? 「天月さん、どうしているんですか?それと隣の人は誰ですか?まだ俺と優ちゃんに何かしようとでも?」 心翔の低い声が怒っているのが分かる。 ウサちゃんと心輝も心翔が話した事に表情が険しくなった。 これって不味いよね? 「優月君の知り合いなの?」 直がキョトンとした顔で僕と天月さんを交互に見てにっこりと笑った。 「知り合いというか・・・・・・」 「知り合いなんだね。僕は優月君と同じクラスの竹田直です。お名前教えて下さい」 キラキラと笑いながら直は無邪気に天月さんに話しかけるが周りはピリピリとした空気になっているんだけど直に話しても通じないかもしれない。

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