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第23話 もう少しで

僕とクマちゃんは急いで2人の元に向かった。 扉の前に1人見張りが居たけれどクマちゃんの一声で扉を開けると仲間を置いて真っ先に逃げ出して行った。 中にいる連中が仲間かは分からないが天月さんと橘さんに手を出したからには仲間だよね。 「賢吾!ふざけんなよ!」 奥から天月さんの声が聞こえてくる。 いつもみたいな可愛らしい感じではなくて怒りに満ちた声だった。 「そこで橘がヤられるのみとけよ。コイツは俺らの玩具だったのをお前があの日横取りしたんだろうが違うか?」 「横取りなんて人聞き悪いなぁ〜。カスから取り上げただけだろう?グッ・・・」 「黙ってろよ。コイツをヤッた後はお前も俺らの玩具にしてやるからな大人しくしてろよ」 殴られたのか口を塞がれているのか分からないけど返事をしない。 それに奴らは僕とクマちゃんがいても気付いていない。 本当にカスみたいな奴らだ。 「先輩方、何してるんですか?僕の友達なんですよ」 「はぁ?うっ・・・」 ありゃ? クマちゃんは卑怯な事が嫌いだから話し合いって事にはならなかった。 橘さんに馬乗りになっていた奴を引きずり剥がすと殴りつけていた。 一瞬皆んなが何が起こっているか分からなくて固まっていたがクマちゃんの姿を見て逃げ出し始めた。

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