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第22話 もう少しで Side使颯
僕と賢吾は1年の教室に来てます。
隣には優月君が座っていて周りの人達がまた僕と賢吾を見てヒソヒソと話をしているが気にしません。
賢吾が居るから僕は幸せなのです。
「誰?」
あっ、ですよね。
でも僕この人知ってるよ優月君がウサちゃんて呼んでるの聞いた事あるよ。
宇佐先輩だよね。
「龍、そんな聞き方はダメだろ?」
宇佐先輩の幼馴染の冬空君。
苗字は・・・あはっ、忘れちゃった。
「イヤイヤ、誰って言いたいだろう」
そうだよね・・・・言いたくなるよね。
宇佐先輩の言ったことに竹田君のコクコク頷く姿が可愛く思える。
西山君はそりゃあ、ビックリするよね。
「えっ〜。僕の事、話してないの?優月君」
「あっ・・・はい」
「ひどぉ〜い。僕と優月君の仲なのにちゃんと皆さんにお話してよぉ〜」
優月君が賢吾を見て誰と言いたそうだけどそれを察した心翔君が怒りを抑えながら僕に丁寧な言葉遣いで聞いてくる。
「天月さん、どうしているんですか?それと隣の人は誰ですか?まだ俺と優ちゃんに何かしようとでも?」
何か?
昨日の今日だからそう思われても仕方ないかもしれないけれど優月君に何かしようとは思っていないけれど彼奴らを遠ざけるのに利用しているのは事実だ。
「優月君の知り合いなの?」
竹田君がキョトンとした顔で僕と優月君を交互に見て微笑んだ。
「知り合いというか・・・・・・」
確かに昨日、話したのが初めてだから優月君が返事に困っていた。
「知り合いなんだね。僕は優月君と同じクラスの竹田直です。お名前教えて下さい」
うわぁ〜。
この子天然さんですか?
周りの空気を変えてしまうくらいのフワフワとしていて眩しくキラキラと目を輝かせながら微笑んでる竹田君こそ天使だよ。
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