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第30話 もう少しで Side使颯

「心翔君、ごめん」 僕は心翔に、頭を下げると賢吾が僕の手を掴んだ。 「どうして、使颯が謝んの?俺が原因だろ・・・・それに・・・・・」 僕の手を握る賢吾の手は凄く力が入っていて痛かったけれどきっと傷ついているからだと思った。 「2人が謝る必要無い。優ちゃんが友達だと思ったから助けたんだろ?」 「そうだよ。心翔」 「賢吾も使颯も気にすんなよ。悪い事をしたなら謝ってもらうが違うだろ?ありがとうのが良いんじゃ無いか?それと後、優ちゃん返してもらうからいいだろ?」 「うん。ありがとう2人とも本当にありがとう」 心翔は不敵に笑うと強引に優月君の腕を引っ張り保健室こら出て行ってしまった。 「使颯・・・あの2人凄いな・・・・・普通なら大切な人を危ない目にあわせたと責められても仕方ないのに俺を友達と言ってくれた」 「本当に心が広いよあの2人・・・」 「使颯もありがとう。こんな弱い俺だけどまだ付き合ってくれますか?」 「賢吾は弱く無いよ。僕を守ろうとしてくれた。ありがとう。よろしくお願い・・・・・ウウッ・・・けっ・・・ん・・・」 賢吾に強く腕を引っ張られて倒れ込むように賢吾の上に覆いかぶさる形になり頭を掴まれて強引にキスをされた。 優しい賢吾じゃなくて荒々しく僕を求めるように噛む様なキスをしてくる。 さっき迄、僕を拒絶していた人だとは思えないくらいに僕を求めくる。 そして僕も賢吾を求めた。

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