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第3話 卒業

バンッ! 「こんばんわぁ〜。うわっ!何してるのぉ〜?やらしいなぁ〜」 この声は、天使ちゃん!? 「勝手に入ったらダメだって言っただろ?使颯」 「え〜っ、だってぇ〜、ノックしたのに返事ないしさ僕はダメな事しちゃったの?」 「そんな可愛い顔しても勝手に入ったらダメ」 「はぁ〜い。賢吾ごめんね」 謝る所はそっちですか? そりゃ、僕達がキスをしてる方が悪いですけど勝手に入ってくるのもどうかと思いますよ。 「よいしょっと、あのキスはいつ終わるかな?」 「マジマジ見ない」 キス? あっ、2人が居るけれど心翔って止める気配がなくて寧ろ激しさが増してる気がするのは気のせいじゃないよね。 けれど1度蕩けてしまったら僕は力が入らなくなるんだ。 抵抗も離れる事も出来ないよ。 「優月君。はっ・・・・あっ・・・ごめんなさい」 「どう・・し・・はぁ〜っ、またか心翔。いい加減俺らが来る時間分かってるんだから止めろよって、天月と橘が居る前で何してんだよ」 「西山、気にすることないよぉ〜。幸せそうでいいんじゃない?」 やらしいと言ってたけど天使ちゃんはそんな風に僕達を見てくれてるんだ。 なんだか嬉しいかもしれない。

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