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第7話 卒業

なんだか今日は話が進まない。 色んな話はしてるけれど旅行の話から逸れてばっかりで見かねた心翔がお祖父さんに頼んで泊まる場所探してもらうと言い出した。 前からお祖父さんには相談していたみたいで最悪の場合頼みますと話してあるみたい。 「心翔君のお祖父さんてお金持ちなの?お父さんも病院経営されてるから凄いよね」 「久遠の父は義理だよ。お祖父さんは母方の方だ」 「ごめんね。僕は余計な事を・・・・・・・」 「気にする事ないから俺は久遠の父も兄達も好きだから仲良くやってるよ」 そっか、天使ちゃんと賢吾君は僕達の事は詳しく知らないんだよね。 「僕はお母さんのお兄さん夫婦に引き取られたんだ」 「優月君も?」 「天使ちゃんと賢吾君だけなんだ知らないの皆んなは色々と知ってるんだよ」 色んな事があったから・・・。 そう思うとやっぱりクマちゃんとウサちゃんが卒業して行くのがすごく寂しく思えてきた。 「明日、卒業式だね」 僕がポツリと呟くとさっき迄賑やかだった部屋の中が急に静かになりだした。 皆んなも何か感じ取ったかな?

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