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第8話 卒業
結局あのまま解散になった。
皆んなは進級確定で僕は色々あって出席日数ギリギリだったのでヒヤヒヤしでるけれど残り日数を休まずに行けば必ず進級は出来る。
数日休んでも大丈夫なんだけれどやっぱり安心したいからね。
皆んなと無事に進級出来るように気をつけなきゃだ。
「おはよう優ちゃん」
「おはよう心翔」
教室の入り口で心翔と会った。
今日は先生に手伝いを頼まれたらしくて僕より早く学校に来ていた。
「お手伝い終わったの?」
「終わった。人遣い荒いんだよ担任」
「心翔には頼みやすんじゃない先生。身内みたいな感じでしょう?」
「そうなるよ。もう直ぐまだ秘密なんだけど2人で暮らすらしいよ」
「本当に!」
あまりにもビックリして大きな声を出してしまった。
教室に居た人達が僕と心翔の方を一斉に見たので僕はオロオロしながら謝った。
「ビックリさせんなよ。八坂」
「ごめんね」
教室の皆んなに謝ると何事も無かったかのようにまた友達同士話を始めた。
空気だった存在が今は八坂と呼ばれるようになり勉強も聞きに来るクラスメートも何人かいる。
心翔が側にいるから女の子はそれが目的かもしれない。
それでも始めの頃よりは話す人達が増えてきたんだよ。
今、隣で心翔は複雑そうな顔をしているけれどね。
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