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第1話 露天風呂 Side使颯

宇佐先輩の卒業旅行に僕達も参加させて貰えるなんて夢を見ている様だった。 初めて付き合った大切な賢吾と一緒に旅行が出来るなんて夢を見ている様だよ。 泣いていた日々が嘘の様できっと賢吾に出会う為に傷ついたり泣いたりしていたんだと思う。 「見て見て賢吾!部屋に露天風呂があるよ」 「本当だ。凄いなぁ〜。それにこの部屋2人で使うには広すぎる気がする」 確かに何畳あるのかというくらいテレビが置かれている部屋は広くて襖を開けるとベッドが置いてある部屋と畳の部屋がある。 「ベッドでも布団でも良いのかな?」 「好きな方で寝たら良いんじゃないか?」 「えっと・・・・賢吾はどっちが良いのかな?」 「俺はどっちでも良いよ」 旅館に来てるんだしやっぱり畳の部屋で寝てみたいと思い賢吾の横顔をチラッと見た。

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