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第3話 露天風呂 Side使颯

僕は必死に賢吾に舌を絡めて息をするのも忘れるくらいに夢中になっていた。 「はあっ・・はあっ・・・・」 「大丈夫か?使颯、鼻で息してなかったのか?」 鼻で息? そうだった鼻で息すれば苦しいとか無かったのに賢吾のキスに夢中になっちゃった。 今迄はキスなんて殆どしないで性行為だけだったから息の仕方をたまにわすれちゃうんだ。 「まだ時間あるから使颯と一緒に露天風呂入りたいんだけどダメかな?」 「ダメじゃないよ。僕も賢吾と入りたい」 うわぁ〜。 どうしよう一緒に露天風呂入りたいとか言っちゃったけど恥ずかしすぎて賢吾の顔がまともに見れないよ。 えっ?! 目の前で男前に浴衣を脱ぎ捨て下着も脱いで僕の前に仁王立ちする賢吾。 いつも見てるはずなのに環境が違うからか今日は凄く恥ずかしくてどうしたらいいか分からなくなる。 「使颯?どうした入らないのか?」 「はっ・・・入るよ。入るから先に行っててよ」 「なら、先に行ってるから早く来いよ」 「うん」 賢吾はエッチな事をしたいから早く来いと言ったわけじゃ無いのは分かっているけれど僕は凄く期待してしまっていて僕自身が反応しているのを知られたく無かった。 僕のバカ。 変態。 このエロイ身体もう嫌だよ。

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