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第6話
あの後、どうにか僕は笑顔を作って(引きつってたかもしれないけど)朝食を先輩と一緒に食べ一緒に学校へ登校した。
学校では勿論、学年が違うためなかなか会えない。
前まではそれが寂しかったけど、今はホッとしている自分がいるんだ。
だって、あれ以上一緒に居て笑顔のままいられる自信が無かったからー…
教室の自分の席で机に顔を伏せていると、影が落ちてきた。
「おはよう…雪」
「はよ、貴澄」
今僕に挨拶してきたのは、親友の橘 雪八(たちばな ゆきや)。
僕は略して雪、と呼んでいます。
雪はとっても優男です。
そして、僕と先輩の関係を知っている人。
「なんか元気ねえの?もしかして、先輩と何かあった?」
「うん…僕の勘違いだったらいいんだけど…」
「ん?」
言っていいのかな…
だってぼくの勘違いってこともあるし、相談の相手がいくら雪だって言っても…
「ほら、勘違いでもいいから話してみ」
ああ、本当に僕は恵まれてる。
こんなに優しい友達がいるんだもん。
「うん…なんだか先輩、浮気してるのかなって…」
「はあ?!こんなに可愛い恋人が居んのに浮気って…一発ぶっ飛ばす」
「でもでも、まだ浮気って決まったわけじゃないから!ね?」
それに、例え雪に先輩に何かを聞いてもらったとしてもー…
先輩の僕に対する愛を確認できるのかな?
先輩がもし、『別に好きじゃない』何て言ったら僕は壊れちゃう。
怖い…そんなことを聞いていいの?
「怖いよ…雪」
「貴澄…」
だけど、僕は本当にこのままでいいのかな…
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