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第38話

そう言った飛鳥は固定したカメラを手に持って戻ってきた。 コンパクトな小型だから邪魔にならない…じゃなくて、何をしてるんだ飛鳥! カメラを構えて飛鳥は俺の穴を広げていた。 指を二本中に入れて数回軽く内側を擦ると身体中に電流が流れたような快楽が駆け上がる。 「ちょっ、まっ!あっ、あんっ」 「エロッ、中が赤くなってるところ丸見えだな…ヒクヒクしてる」 びくびくと下半身を震わせ、飛鳥に全て記録されてる事に酷く興奮した。 前立腺を擦られ亀頭からとろとろと精液が流れてるところも俺の快楽に溺れる顔も全て撮られてる。 軽く擦っていた指は大胆な動きになり、奥に指を突き入れ激しく擦った。 飛鳥の言葉通り、カメラが気にならないほど気持ちよくなってきた。 俺からはよく見えないが飛鳥の指を中が招き入れているように感じた。 ぐちゅぐちゅと俺の先走りと飛鳥の指に付いた精液が混ざり合い耳を犯していく。 「優紀、自分の乳首触れ…もっとよくなるぞ」 「…ふっ、ん、あっ」 下半身ばかり集中していて飛鳥にそんな事を言われた。 している時の自分の裸はあまり見ていないな、目線を胸元に向ける。 真っ赤に尖った先端がやらしく主張しているように見えた。 俺の胸ってこんなのだったっけ、風呂上がりに鏡でよく裸を見るが今の俺の身体は別人の身体みたいだった。 自分で乳首なんか触った事がなく、恐る恐る触れる。 ピリッと電流が走ったような快感が脳を駆け回る。 「…締まった、やっぱりそこ好きなんだな」 「あっ、あぁっ、ふぅっ、ん、んっ」 指で押したり摘まんだりして夢中で乳首を愛撫し続ける。 下半身とダブルの快楽に感じて、同時に物足りなくなった。 …飛鳥のが、ほしい…飛鳥に愛されたくて愛したくてたまらない。 チラッと飛鳥の下半身を見たら、もう既にズボンを押し上げてるほどだった。 飛鳥は俺がよがる姿に夢中で自分の事は忘れてるように感じた。 足でグッと飛鳥の反応しているものを押す。 ビクッと震えて目を丸くする飛鳥が面白くて微笑む。 やられっぱなしだと思うなよ飛鳥くん、俺だって飛鳥に教えられて知識が身に付いたんだ。 グリグリと足で刺激すると飛鳥は辛そうな顔をしつつもニヤッと笑い舌舐めずりした。 「煽って後悔するなよ」 「…上等だ、やってみろよ」 飛鳥は横にカメラを置き俺に覆い被さりキスを何度も角度を変えて繰り返した。 まるでキスに溺れてるように息継ぎが苦しかったが、その苦しさも少し癖になりそうだった。 ズボンを脱ぎ捨てた飛鳥をキスでボーッとしている俺は眺めて足を掴まれ広げられた。 すぐに来ると思ったが、飛鳥はまだ入れずベッド横のサイドテーブルの引き出しを開けてなにか探していた。 そして目当てのものを見つけたようで引き出しを閉じた。 今度はどうしたんだと飛鳥が手にしたものを見て驚いた。 「…飛鳥、それ」 「カメラ買った帰りに薬局で買ったんだよ、今日はちゃんと準備してヤりてぇからな」 飛鳥はピンク色のコンドームの袋を持っていて、それを口で開けた。 前に一度飛鳥に付けたゴムとはちょっと違う袋だったがわざわざ買う必要あったのか疑問だ。 素早くそれを付けて再び俺の足を開いて尻に触れる。 …やっとか、焦らされ過ぎて自分から入れてしまいそうになるのを我慢する。 なんか、自分からとか残った僅かな理性で恥ずかしいと思う。 ぐっ、とゆっくり飛鳥が中に挿入ってくる。 「なんかこれ、極薄ってやつで…生みたいな感覚を味わえるって書いてあった…けどっ」 飛鳥が言っているのはゴムの説明だろうか。 でも俺の耳には何も入って来なくて、ただ目の前に押し寄せる快楽に酔いしれていた。 熱い吐息を吐いて馴染ませるようにゆっくりと動き出す。 生よりもちょっと気になる感じだが、擦られるとそれも気にならなくなる。 飛鳥も気持ちよさそうに俺を見つめている。 俺も、なんか空いたものが満たされていく感じがした。 「すげ…びくびくしてる、そんなに嬉しいのか?」 「あっ、あ、あっ」 口から甘い吐息混じりの喘ぎ声が漏れて気持ちよくなる。 グッと奥まで挿入されて足を伸ばして快楽をやり過ごそうとする。 しかし飛鳥はそれを許さずゆっくりだった腰の動きを早める。 深く深くキスをして飛鳥の背中に腕を回す。 最初はゴムの変な感触に違和感だったが、すぐに気にならなくなり飛鳥の腰の動きに合わせて声を出す。 両手を重ねて握りお互いの目を見つめ合う。 飛鳥のこの瞳は今、俺だけを見ている…吸い込まれそうな青い瞳。 今度は自分から飛鳥の方に顔を突きだしてキスをする。 手が使えたら引き寄せて楽なんだけど、何となく手を離したくなかった。 「悪い、優紀手を離すぞ」 「へ…?ひぐっ!!」 離したくないと思った側から呆気なく手が離れて不満げに飛鳥を見たら飛鳥の手が俺の腰を掴んだ。 思いっきり引き寄せて奥の奥まで飛鳥のが入ってきた。 びっくりして軽くイッてしまったが飛鳥は気付いていないのか余裕なさそうに揺さぶる。 イッたばかりで敏感で、少し擦られただけで中が痙攣して飛鳥のに吸い付いてく。 それを容赦なく前立腺や直腸まで擦られ強すぎる快楽にシーツを握る事しか出来なかった。 何度イッたのだろうか、でも精液は出ていない。 飛鳥も初めての事で驚いてこちらを見ている。 「優紀、お前…メスイキしてんの?」 「…はへ?」 「前にネットで見た事あるんだけど、良かったな…これで俺専用の女だなっ!」 強く擦られ甲高い声を出す。 何を調べてたんだよ飛鳥は… そしてなにが良いんだよ、嬉しいのはお前だけだろ。 とはいえ出さないでずっとイキっぱなしとか男としてヤベェな。 自分のを触ろうとしたら飛鳥に手を叩かれた。 ムッとすると中を突かれて腰を震わす。 「あぁぁっ!!いきっ、いきたぁっ!!」 「もうイッてんじゃん、ほらっ…もう一回!」 「あぁっ!あんっ!あ、あっ」 身体が熱い、このまま俺…どうなるんだ。 飛鳥にキスされ頭がボーッとする。 もう限界なのか飛鳥の動きがより早まり、俺はもうずっと終わらない快楽を味わっていた。 飛鳥の手が俺のを握り軽く亀頭に触れたらピュッと少量の精液が出た。 そうなったらドロドロと止まらない精液を吐き出し、飛鳥も直腸に擦り付けて果てた。 ゴムをしているから中出しされた時のような温かな飛鳥の感触が感じられなかった。 ちょっと寂しいとか思ったら調子に乗るから黙っていよう。 ゆっくりと引き抜きゴムを外す。 飛鳥の出したものが見えて顔を赤くして目を逸らす。 「すっげーイキまくってたんだな、メスイキ気持ちいい?」 「…知らん、眠いから寝る」 飛鳥のやらしい質問から逃げるように横になる。 あ、シーツ…俺が出したのでドロドロだ…気持ち悪い。 結局風呂入ってから寝る事になった。 一緒に入ろうと言う飛鳥の言葉を無視して風呂の鍵を閉める。 また盛られたら困るからな、それに今の俺は見られたくない。 さっきまで飛鳥が入っていた場所に触れる。 ヒクヒクとまだ震えていて触れただけの指に吸い付いているようだ。 俺の身体は本当に飛鳥専用の女にされてるようだった。 このまま飛鳥なしじゃ生きていけなくなったらと思うと少し怖かった。 飛鳥は素だとモテそうだし、男の俺より可愛い子の方に行ったらと思うと… そんな女々しい気持ちを取り払うように頭からシャワーを浴びる。 心まで女々しくなってどうする!別に平気だ!俺が飛鳥から離れられなくなりそうなら飛鳥にも同じように俺なしじゃダメにすればいい! 寝る前のシャワーなのに気合いを入れてしまい余計目が冴えてしまった。

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