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第47話

「…飛鳥、ゴムは?」 「あ?風呂だし後処理が楽だからいらねぇ…それに付ける暇があったら入れてぇ 」 「あのなぁ」 「いいだろ?ベッドでは付けてやるから」 え?風呂だけじゃないのか?…そういえばコイツ、絶倫だった。 目を丸くする俺に飛鳥は「いいか?」と聞いてくる。 返事をするのは恥ずかしくて返事の代わりに触れるだけのキスをした。 軽くするつもりだったのに飛鳥の舌が口内に入ってきた。 そしてぐっと腰を進めて飛鳥のが俺の中に入ってくる。 飛鳥の背中にしがみついて倒れないように支えられる。 「んっ、んぁっ…は、あぁっ」 「はぁ…小鳥みたいなキスで俺が満足するわけねぇだろ?」 悪かったなと軽口を言える状況ではなく、飛鳥の腰と俺の尻がぶつかる。 …全部入ったのか、もう身体が飛鳥に馴染んでいるからか違和感はそれほどないが引き抜くところの俺の中の全部が持ってかれそうになる感覚はいつでも慣れない。 飛鳥にゆっくり優しくという言葉がないのか最初から激しく腰を打ち付けてきた。 俺の中も喜び飛鳥に絡み付いているのが分かる。 …やっぱりこういうのは一人でするのは寂しいもんなんだな。 誰かの温もりを感じられるからこそ気持ちよくなるのだろう、心も身体も… 「あっ、あっ、あ、あすかっ…もうっ」 「堪え性ねぇなぁ、いいぜ…イけよ」 俺の両手は飛鳥にしがみついてるし、飛鳥の腹に押し付けてイこうとしたが飛鳥は俺の両手を外した。 壁にもたれ掛かり、落ちたら危ないだろと飛鳥を睨むがニヤニヤしている飛鳥には何を言っても効果はなさそうだった。 そのままタイルの上にゆっくり寝かされた。 俺の両手を片手で拘束すると空いたもう片方の手で腰を掴む。 まさか飛鳥、まだ終わらないのか?ベッドでもする気みたいだしどんだけする気なんだ!? その不安はすぐに腰を再開させた飛鳥によって何も考えられなくなった。 「あぁっ!あっ、ん、あ、あっ」 「…はぁっ、ビクビクしてる…もうイきそ?」 低く掠れた色気を溢れさせた飛鳥のエロボイスが聞こえて、腰がぞくぞくした。 返事の代わりに頷くと頭を撫でられ深く深く口付けられた。 顔がいい奴は性格もカッコいいんだな、なんかズルい。 ゾクゾクともう我慢出来なくて、前の刺激がほしいと思っているが当然飛鳥は触らせてくれない。 それだけではなく、俺をイかせようと激しく動く。 奥の奥をグリグリと刺激されて足の爪先を丸める。 「もう無理っ!あすかぁっ!いっ、イくっ!」 「だからいいって、ゆーきちゃんイっていいぞ」 「あぁぁぁぁっっっ!!!!!」 中が大きく疼き、反応して飛鳥のを締め付けてイった。 出してない、またメスイキしてしまったようだったとぼんやりと考える。 俺がイくのと少し遅れて飛鳥も俺の中で果てた。 腹の中が熱い……飛鳥のだって思うと自然と嫌じゃなかった。 しかし、さっきのはちょっとどうかと思う。 飛鳥を睨むと飛鳥は俺の存在に気付き抜こうとしていたものをまた奥に擦り付けた。 イったばかりで、しかも前立腺を集中的に擦られ涙目になりながらまたイった。 満足した飛鳥は今度こそ抜いて、ため息を吐いた。 「はぁはぁ、な、何すんだよっ」 「いや、可愛い顔して睨むからいじめてほしいのかと思って」 「そんなわけあるかっ!」 「はいはい、後処理するからケツ向けろ」 飛鳥の冗談はシャレになってないから怖い。 ジリジリと後退ると「洗うだけだろ」と言われた。 渋々飛鳥に近付くと四つん這いになれと言われた。 やっぱり自分で洗う!と逃げようとしたら「まだ身体ダルいんだろ?俺にまかせとけ」と腰を掴まれて逃げられなくなった。 恥ずかしくて顔を伏せたまま、さっき思っていた不満を飛鳥にぶつける。 「飛鳥、さっきのなんだよ…ゆーきちゃんって」 「あ?そのままの意味だよ、俺の優紀ちゃん」 「男にちゃん付けすんなよ!…くん付けも飛鳥からだと微妙だけど」 最後の最後に飛鳥に言われた事が引っ掛かっていた。 ムスッとしていると突然身体がまた疼いてきた。 ビックリして何をしているんだと飛鳥を見る。 飛鳥は無表情で自分の出したものを掻き出してる。 しかし、なんか手つきがいつもより少々乱暴だ。 指が前立腺に触れたら腰が砕けてしまった。 「あっ!」 「…で、何の話だっけ?優紀が女になった話?」 飛鳥はなんか怒っているような刺々しい声が後ろから聞こえた。 中を緩く刺激してくるから素直な身体はすぐに敏感になってしまう。 飛鳥は俺が後ろでしかイけない女だとでも言いたいんだろうが、俺は対抗して口を閉ざし喘ぎ声を我慢する。 しかし欲までは抑える事が出来ず、飛鳥の指を咥えていた。 まだ熱がおさまってなかったから前はすぐに勃ち上がった。 指を引き抜いた、何もなくなったそこは飛鳥を求めていた。 それに応えるように飛鳥は俺に覆い被さり耳元で囁いた。 「他の奴の前なら男でいればいい、いや…むしろ男でいろ、女の優紀は俺だけのもんだからな」 「…な、んだよそれ…じゃあエロい飛鳥は俺のだ」 「バカだなぁ、言われなくてもお前にしか欲情しねぇよ」 深く溺れるほど夢中でキスをした、よく分からないがいつの間にか飛鳥はまた機嫌を直していた。 そして第二ラウンドが始まったのは言うまでもない。

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