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第59話

ーーー バイトが終わり外はすっかり暗くなっていた。 汗を掻いたからか夜風が寒くて早く寮に帰ってシャワー浴びたい気持ちでいっぱいだった。 汗臭くないかなと服を軽く伸ばしにおいを嗅ぐ。 自分では気にならないが他人からしたら臭う場合があるから分からない。 いつもより念入りに身体を洗っとこうと思い寮に向かって急いだ。 寮の部屋に帰ると靴が一つ置いてあり飛鳥が帰ってきた事を知らせていた。 しかしリビングには気配がない、部屋にいるのだろうか。 俺は自室のドアを開いたら飛鳥がベッドで寝転がりスマホを弄っていた。 時々口元に笑みを浮かべていて楽しそうだ。 …あの男とメッセージのやりとりでもしてるのか。 俺の方を一瞬でも見ない飛鳥にムッとしてクローゼットから着替えを取り出し、部屋を出た。 緊張からか雑に服を脱ぎ捨てて風呂場に入る。 蛇口を捻ると温かなお湯が出てきて汗を流す。 身体がだんだん暖まり、ため息が一つ溢れた。 飛鳥め、見ていろよ…昨日までの俺だと思って後悔するなよ。 ふふふ…と誰もいないから悪どい笑みを浮かべる。 いきなり襲うなら飛鳥が抵抗する前に始めたいよな。 チラッと後ろに少し身体を捻り自分の尻を見る。 触れた事はあるし、一度どんなものか気になり触れた事はある。 あの時は気持ち悪くて止めたが、今はそんな事言ってる場合じゃない。 広げるために触れるのは初めてで、変に緊張する。 どうしたもんか、普通に指入れただけで広がるものなのか? 飛鳥は普段俺にどうしてた?…ダメだ、気持ち良さであんまり覚えてない。 試しに指を入れる、昨日されたからかまだ少し柔らかかった。 もうこのままでも入るんじゃないか?と思うが、飛鳥のブツはデカい…こういう事を疎かにしたら大変な事になるかもしれない。 ぐちぐちと手にボディーソープを垂らして指を入れた。 二本入れてゆっくり広げながら内壁を擦る。 ピクッと身体が反応するが、ここで気持ちよくなっても仕方ないので我慢しながらほぐしていく。 指も増やしていくと、だんだんスムーズに出し入れが出来るようになる。 「もっ…いいかな」 誰に言うわけでもなくそう呟き指を引き抜いた。 泡だらけになっているから泡を落とすためにシャワーを当てた。 シャワーの勢いが強くて「あぅっ!!」とちょっと大きな声を出してしまい口に手を当てる。 …飛鳥にバレていないだろうかとドキドキしながら風呂場を出て寝間着に着替えた。 準備を済ませて自室に入るとドキドキ感が薄れた。 飛鳥は風呂入る前と変わらずスマホを眺めていた。 俺はコンビニで始用に買ったシュークリームのついでに買ったローションを手にした。 ゆっくりゆっくり近付き飛鳥に馬乗りになる。 目を丸くして驚いた飛鳥はイヤホンしていたのかイヤホンを外した。 「は…?優紀お前何して…」 「俺はマグロじゃないって分からせてやる」 飛鳥は全く状況が分からず頭にハテナが飛んでるような気がした。 俺は飛鳥に説明する時間も惜しくて早速飛鳥の服を脱がしにかかる。 飛鳥は俺の奇行を止めようとせず何をしたいのか分からないが見守っていた。 余裕だな、その余裕いつまで持つかな、俺をいつもの俺だと思うなよ。 俺は自分の制服のネクタイを持ち飛鳥の両手を縛った。 無抵抗の飛鳥に俺の方が気味悪く思っていた。 「……飛鳥、抵抗しないのか?」 「なんだ、していいのか?このネクタイぶち切るぞ」 「明日付けていくので止めて下さい」 なんだ、襲っているのは俺なのに何故飛鳥が余裕そうな顔をしているんだ? いつもの飛鳥になってしまい俺をニヤニヤしながら見ていた。 そこには昨日までの怒りや今日一日中無視されていたなんて考えられなかった。 それはいい事なんだろうが、まだ俺の中ではもやもやは晴れなかった。 きっとそれは何故昨日怒っていたのかに関係しているような気がした。 ズボンと下着を膝までずらすともう完勃ちしていてびびった。 俺も自分のズボンと下着を脱ぎローションを手に垂らし、軽く穴に塗る。 さっきほぐしたし、多分…大丈夫だ…いつも入ってるんだし… 「優紀、いきなりどうしたんだ?お前からこんな事するなんて…」 「うるさいっ…飛鳥が悪いんだろ、俺に隠し事なんてするから!」 「隠し事…っ」 飛鳥が言い終わる前にゆっくり腰を沈めた。 中が擦れてぞくぞくと腰が痺れて飛鳥の胸元に手を添えて支えてないと倒れそうだった。 これからどうすればいいんだ?全然考えてなかった。 とりあえず緩く腰を動かすと入り口の方が擦れて気持ちいい。 しかもローションの音がエロくて、気持ちも高鳴らせた。 飛鳥に口でするのは下手だと言われたがこっちは気持ち良さそうに眉を寄せて息が乱れていた。 「おい、ふざけてるのか?」 「…はぁっ、あ?なにが?」 「先しか入れないとかお前、相当の鬼畜だな」 飛鳥に半ギレされ戸惑いながら俺は後ろを見た。 確かに先しか入ってないな、でも俺としてはこれが精一杯で限界だ。 でも全て入れるのはちょっと勇気がいるから、このままで我慢してくれないだろうか。 飛鳥は睨んでいる…やっぱり全部入れなきゃダメか? 主導権握ってるのは俺の筈なんだけどな…と微妙な気分になる。 飛鳥は両手を拘束されているがやろうと思えば動けるのにあくまで俺が動かないと無意味だと言った。 なにが無意味なんだよ、飛鳥は説明する気がないようだ。 仕方なくゆっくりゆっくり飲み込んでいく。 さっきより奥に届いて頬を赤くして瞳を潤ませた。

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