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第79話

「ぼ、僕はどうしたらいいんでしょうか」 「………え?」 「うっ…えぐっ」 少年は深刻に悩んでるみたいで涙目でこちらを見ていた。 どうしたらいいと言われてもな… まぁこのままほっといたらさらに目撃者が増える。 今より大事になりかねない、か。 どうすればいいのか飛鳥にも聞こうと顔を向ける。 飛鳥はドアの入り口に寄りかかり面倒そうだがこちらに向かってやってきた。 「その笑い声、止めれば解決だろ…難しい事じゃない」 「…で、でも…無意識で…」 「なら意識してやればいい、意識して笑い…それを意識して止めれば自然と止まれる」 飛鳥の言葉に少年は驚いた顔をする。 俺もちゃんとしたアドバイスで驚いている。 最後に「それで解決するかわかんねぇけどな」と付け足す。 もう用が終わったと俺の手を掴み音楽室から出た。 後ろから少年の「ありがとうございます!」という声が聞こえた。 これで解決すればいいんだけどな。 「しかしまさかSTAR RAINのファンがあんなところに居たなんてな、紫乃が聞いたら喜びそうだ」 「……言うつもりか?」 「いや、長引きそうだからいいか」 行きよりも帰りの方がすっきりした気持ちだった。 きっと疑問が解決したからだろうな。 繋がれた手から熱が伝わる。 俺は飛鳥の横に並んで歩いた。 欠伸をする飛鳥を見つめる。 本当は今頃、寮でのんびりしていたんだよな。 「飛鳥、眠いのか?」 「優紀が目が覚めるような事してくれるなら今すぐ起きるけど?」 お互い笑う。 飛鳥だけじゃない、俺だって我慢出来るほどいい子じゃないからな。 そして寮の部屋に戻り、飛鳥は眠気が覚めるほどの怒りを露にした。 待ちくたびれてソファーで寝息を立てる紫乃と始を引きずり落とした。 人に頼んどいてそりゃあないだろと苦笑いする。 飛鳥が二人を叩き起こし追い出した。 「全く、アイツらは…」 「まぁそれが紫乃と始だからな」 「……もう諦めた、邪魔したら追い出すけどな」 最後は低くそう言った。 時計を見るともう夜中か、明日大丈夫か? 飛鳥を見ると飛鳥はニッと笑った。 飛鳥は大丈夫そうだな。 自室に戻り、口付けをしながらベッドに横になる。 飛鳥とそういう関係になってからほぼ毎日していたがしばらくそういう事も出来なくなるな。 飛鳥と触れている、飛鳥の温もり……ずっと感じていたい。 「…優紀」 「ん…?なんだ?」 「大丈夫だ」 心を読んだわけではないのに俺が考えている事が分かっているような答えを出す。 俺、そんなに分かりやすい顔してたのか? 大丈夫だと慰めるようにキスをする。 離れていても、心が繋がっている…遠く離れていてもそれは変わらない。 腰を撫でられシャツを捲られる。 乳首にもキスされて熱い舌で撫でられる。 「うっ、んんっ」 「すぐに敏感に反応するな、俺が調教したからだけど」 ちゅっと吸われる。 ピリッと電流が走る。 下半身が固さを増しズボンを押し上げる。 それを膝でグリグリと押して刺激を与える。 強弱を付けられもどかしい。 しかしまだ直接触ってはくれないようだ。 乳首を軽く引っ張られて甘噛みされる。 「はぁはぁ、飛鳥っ…あすかっ…もっ、それはいいって」 「いいだろ?会えない分堪能させろよ」 飛鳥が喋る度に息が掛かり、くすぐったい。 こりこりとこねられて息を荒げる。 その間にも下半身への刺激は止まらない。

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