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第13話 浴場で欲情
3階の大浴場は、小さな銭湯のようだった。
車椅子のお爺さんは途中から違う通路に反れて行った。
どうやら解除用の風呂場があるらしい。
「ほらほらほらほら、脱いでロッカーに洗うものを入れる!!」
洗うものもなにも着替えがない俺はどうするのかと思っていたら、男性の看護師さんが俺の後ろから声をかけてきて、
「これ栄さんの一応の着替え。先日ご両親が用意してくれたのを預かってきたから」
と、渡しに来てくれた。
……俺の自室に入ったのか。
脱ぐときはためらってたら恥ずかしさが増す。
俺は恥ずかしさを捨てて、真っ先に風呂場に入った。
「お、流石若いね。羞恥心がなくて男らしい、栄さんを見習いな」
俺だって羞恥心くらいあります!!
それに……童貞なんだからなっ!!
経験無いんだからな!!
俺が風呂に入るとゾロゾロと患者の群れが下を洗ってから、湯に使った。
その中で俺はこそりとゆりちゃんを探そうとして横をちらりと見たら……ゆりちゃんが湯の外から俺ペニスを凝視していた。
うぅ……かなり気まずい。
「お兄さんのオチンチン大きいね」
と、触ろうと手を伸ばしてきた。
ぎゃあぁぁぁぁぁっ!!
俺は急いで湯から上がり、身体を洗い始めた。
………お陰でゆりちゃんのペニスを見そびれたって何をガッカリしてるんだ!!
俺は身体を洗っていると、暴力サド看護師Aさんが髪を洗ってくれた。
「栄さんのお陰で今回ゆりちゃんが直ぐにお風呂にはいってくれたから、感謝してるよ。そのお礼」
……どうやらこの暴力サド看護師aAさんは少しは優しい人なのかもしれない。
すると俺の隣にゆりちゃんは風呂の椅子を持ってきて、身体を洗い始めた。
どうやら少しは俺に好感を持ってくれているらしかった。
暴力サド看護師Aさんは俺の髪を洗い終わると、ゆりちゃんの髪を洗い始めた。
だがしかし、
「…あっ……やぁんっ、かンごふさぁん……ゃん」
なっななっなななっ?!
ゆりちゃん凄い浴場で欲情してる?!
俺はちらりとゆりちゃんのペニスを覗き見したら、ポークビッツのような可愛らしいものがピクピクと動いていた。
「ゆりちゃんのオチンチンは元気だねぇ」
暴力サド看護師Aさんに不振な動きはないということは、ゆりちゃんが感じやすいことになる。
俺はそんなゆりちゃんに反応している自分に気付かれないために、最後に水をかぶり浴槽には入らずにタオルで身体を拭いて着替えた。
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