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第30話 『チンチン』と呼ばないで

「みっちゃんのおチンチンはどうして大きいの?」 「……」 風呂に入っている最中にまたそういう内容の質問がゆりちゃんから来た。 好きな人を無視するのはかなり辛いけど、ここで反応したらペニスまで反応するから我慢だ。 「そりゃ図体も大きいからだよ、ゆりちゃん」 助け船を出してくれたのは暴力サド看護師Bさんだった。 「ゆりもおチンチン大きくなりたい」 すると回りから大爆笑が起きた。 ゆりちゃんは反対側のおじさんに、 「なんで豊米さんのおチンチンは、みんなのより長いの?」 「ゆりちゃんのおチンチンはなんでそんなに小さいんだ?」 ……男子は年を取っても、やっぱり『男のシンボル』が気になるようだ。 こいつら本当に病んでるのか?! そこぶる元気なんですけど(ペニスの話題だけに)!! 「ゆりちゃん、チンコ大きくしたいならシャワーかけてみな。少し大きくなるよ」 暴力サド看護師Aさんはきっと冗談半分で言ったのだろうが、ゆりちゃんは素直だ、 「本当だ!!ゆりのおチンチンが少し大きくなった!!」 「っ?!」 俺はそのゆりちゃんの言葉に反応してついついピクピクと反応しているペニスを見てしまった。 咄嗟に俺はゆりちゃんのシャワーを取り上げた。 「みっちゃんのおチンチンもシャワーかけたら、もっと大きくなるかな?」 ゆりちゃんは何も知らない。 俺のペニスはもうゆりちゃんのハダカを見ただけで、少し疼いてるんだ!! この29歳の年上ピーターパンに欲情する俺はどうしようもない変態だった。 「ゆりちゃん、俺風呂は大人しく入りたいんだよ」 「『チンチン』、ゆりのパンダの『タンタン』なお友達にしてあげるね」 お願い、俺はカッコばかりであんまり免疫ないんだよ!! 「『チンチン』撫でさせて」 「勝手に名前つけないでって」 俺はペニスが見えないように、腰にバスタオルを巻いた。

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